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トヨタ車のスマートキーの電池交換の方法は?電池残量のチェックの仕方、電池の寿命について解説
金属製のカギから、キーレスエントリー、そしてスマートキーへと技術的な進歩はめざましいですが、スマートキーの動力源は電池です。
電池切れは様々なトラブルの原因になります。
この記事では、大手メーカーのトヨタ車におけるスマートキーの電池残量のチェックの仕方、電池交換の方法について解説します。
目次
スマートキーの特徴
スマートキーとは、鍵穴に鍵を差し込むことなく、ドアロックの開閉やエンジンを始動させることができるシステムのことです。
キーレスエントリーが、一方的に電波を飛ばしていたのとは異なり、スマートキーはクルマとリモコンの双方から電波を発信し、相互に情報を送りあっています。
スマートキーとクルマは、周波数の異なる微弱な電波を送りあっていて、電波が微弱であるために、約半径0.5~1m以内に双方が存在しない限り、反応しません。
このようにして、他車のキーに誤って作動することを防いでいます。
この微弱電波を相互に送りあう能力がなんらかの理由で低下したり、電池の電力低下により動作が不安定になってしまうと、スマートキーが反応しなくなる恐れが生じます。
スマートキーのメリットデメリット
スマートキーを使用するうえでのメリット、デメリットは以下の通りです。
メリット
◎エンジン操作が簡略化できる
◎鍵の出し入れが不要
◎フリーハンドでドアの開錠・施錠できる
◎いたずらや盗難に遭うリスクを減らせる
デメリット
×キーの閉じ込みが起こりやすい
×紛失した時のリスクが大きい
×リレーアタックの被害に遭う可能性がある
×内蔵電池の寿命が短い
スマートキーを利用することの最大のメリットは、両手がふさがっていても、ドアを開閉できる点です。
ポケットやカバンに鍵を入れてしまえば、探す手間が省けますし、取り出す回数が減り、紛失の原因となる行動の抑制にもなります。
なかには、ドアの持ち手に鍵穴を設けていない車両も登場しており、ピッキング被害やいたずらに遭うリスクを減らすことができるというメリットもあります。
反対に、最も気を付けたいのが電池切れのリスクです。
外出先で突然スマートキーが使えなくなる、ということがないよう、1年に1回は必ず電池を交換するように心がけましょう。
最新の車種のなかには、電池残量が少なくなると教えてくれる機能がついているものもあるようです。また、車内に鍵を閉じ込めてしまうトラブル(キー閉じ)も多発しています。
キー閉じは年間15万件程度発生しており、JAFも警鐘を鳴らしています。特に、夏場は車内の気温がかなり上がるので、子どもがスマートキーを操作して車内に閉じ込められるようなことがないよう、注意が必要です。
スマートキーの電池の寿命
スマートキーの電池の寿命は1~2年といわれています。
2年ごとの車検のたびに交換する、と覚えておけば問題ないでしょう。
ただし、携帯電話や充電器・テレビ・パソコン等電磁波を発するものの近くに置いておくと、スマートキーが常に電波を発信し続け、電池の消耗が一気に早まる可能性があります。
場合によっては、数か月で電池が切れてしまうかもしれないので、保管場所にも注意が必要です。
トヨタ車のスマートキーで電池残量をセルフチェックする方法
トヨタ車のスマートキーで、電池残量を簡単に確認することができます。
スマートキーについているLEDの点灯を確認する、この一点のみです。
トヨタ車のスマートキーには、電池残量を確認するためのLEDランプが点灯する小窓がついています。
スマートキーを押したときに、LEDが赤く点灯するようでしたら、電池残量に問題はありません。ボタンを押しても光らないときは、電池交換が必要なタイミングとなります。
トヨタ車のスマートキーの電池交換の方法
スマートキーの構造はそれほど複雑なものではないので、電池交換は難しくありません。
ぜひ一度やってみてください。手順は以下の通りです。
1.スマートキーに内蔵されているメカニカルキー(※)を取り外す
2.メカニカルキーをスマートキー側面の溝の部分に押し当て、スマートキーを分解
3.ボタン電池をマイナスドライバー等で取り外す
4.ボタン電地に電池の型式が記載されているので同じ型式のものを量販店で購入し、交換
5.逆の手順でもとに戻す
6.スマートキーのLED点灯による動作確認をして完了
(※メカニカルキーとは、非常用としてスマートキーに内臓されている金属製のカギです。スマートキーが電池切れ等により使用不能となった時は、運転席側のカギ穴に差し込んでドアを解錠できます)
まとめ
以上、スマートキーの電池残量のチェックの仕方、電池の寿命について解説しました。
電池の替え方は特に難しいものではないので、2年に1度の車検時に電池交換をすると決めておいて、ご自身で管理されることをおすすめします。
日常的に電池残量を気にかけておくことで、様々なトラブルを回避することにつながります。普段はあまり目を通すことがないかもしれませんが、この機会にクルマの取り扱い説明書を再読してみると良いかもしれませんね。