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車検の有効期間、必要書類を解説
車を所有していると、定期的に車検を受ける必要がありますが、車によって車検の有効期間が異なることをご存じでしょうか。
もし、正しく車検期間を把握していなかった場合は、気付かないうちに有効期限が切れていたなんて事にもなりかねません。
この記事では、車検の有効期間と、車検に必要な書類について解説させていただきます。
目次
車検にかかる費用の内訳
車検にかかる費用は法定費用と点検費用の2つに分かれています。
それぞれの費用の内容について説明させていただきます。
法定費用
法定費用とは、法律で定められた費用で車検の際に必ずかかるものです。
その内訳は自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料となっています。
これらは、国によって定められた内容になっているので割引などはありません。
点検費用
点検費用も車検を受ける際には必ずかかりますが、車検を受ける業者によって設定されているので、金額は特に決まっていません。
車検の有効期間と確認方法
続いて車検の有効期間と確認方法について解説させていただきます。
車検の有効期間
車やバイクなど、車種ごとに決められた期間内に車検を受ける必要があります。
これは、国土交通省の道路運送車両法(第61条「自動車検査証の有効期間」)に定められており、公道を走るすべての自動車やバイクが対象になっています。
車検の有効期間については、初回と2回目以降で回数が異なります。
この初回というのは新車登録時のみ有効です。
自家用乗用車・軽自動車・バイク
一般的に自家用で使用する乗用車、いわゆるマイカー(普通・小型・軽自動車)の車検の有効期間は、初回のみ3年、2回目以降の有効期間は2年です。
また、250ccを超える小型自動二輪車および小型自動三輪車の車検の有効期間も、初回のみ3年、2回目以降は2年となっています。
貨物自動車(8t未満・軽)
貨物自動車は、大きさにより車検の有効期間が異なってきます。
車両の総重量が8t未満のトラックなどの貨物自動車や、軽貨物自動車の初回の車検有効期間はいずれも2年です。
ただし、2回目以降は、8t未満の貨物自動車のみ1年ごと、軽貨物自動車は2年ごとの車検となります。
貨物自動車の車検の有効期間は、商用と自家用に関係なく、8t未満なら初回は2年、2回目以降は1年、軽貨物自動車ならいずれも2年ごととなっています。
車検の有効期間の確認方法
車検の有効期限は、フロントガラスに貼り付けされている車検ステッカーで確認できます。
バイクの場合は、ナンバープレートの左上に貼り付けしているのでここを見れば有効期限の年月が分かります。
もうひとつの確認方法としては、車検証に有効期限が記載されているので車検証を見れば分かるようになっています。
車検に必要な書類
車検業者に車検を依頼する場合、車検証・自動車損害賠償責任保険証明書・自動車税納税証明書・印鑑・車検費用などの書類が必要となってきます。
車検の費用を節約するには?
車検を受ける場所は、車を購入したお店でなくても構いません。
ディーラーなどの販売店以外にもいろいろな場所から選択する事ができますので、まずはそれぞれ特徴を理解していきましょう。
ディーラー
手厚いサービスが特徴で、定期的に車検、点検のDMが届き、予約から入庫の対応もスムーズです。
メーカー純正パーツを使用しているので安心感があり、ディーラーの整備工場でしか使えない専用の診断機などもあります。
信頼と安心がありますが、価格としては高い傾向にあります。
中古車販売店・カー用品店
今では中古車販売店やカー用品店でも当たり前のように車検を受ける事ができ、各社競い合って集客に力を入れています。
ディーラーよりも安い部品を使って交換を行っているので、ディーラーよりも数万円安い傾向にあります。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでも車検を受ける事ができます。
給油していると、スタッフから声をかけられて車検入庫の案内をされた事はないでしょうか。
また、ボディコーティングや傷、へこみのリペアをやってくれるところもあるので、一緒に予約するとお得にできる場合もあります。
敷地内で指定整備工場を持っているところもありますが、そうでないところは提携先の整備工場へ委託しているので品質が不透明なところもあります。
整備工場
整備工場でも車検を受けられますが、指定工場と認証工場の2つの工場があり、それぞれ地方運輸局長からの認定/認証を受けている工場になります。
指定工場の方が、点検費用は高いですが、車検の手続きまでを行えるので、時間があまりかからないことがメリットです。
一方、認証工場は、指定工場とは違い、その場で車検を行えないので時間がかかりますが、費用が安い場合が多いです。
ユーザー車検
一般的な車検は、車検業者に車を預けて行っていますが、ユーザー車検は自分で車検場に車を持ち込んで車検を受けます。
ユーザー車検のメリットとしては、手数料がかからないので車検費用を安く済ませる事ができる点にあります。
また、ユーザー車検を受ける場合は、検査の行程を自分で回ることになるので車のコンディションについてより深く把握できます。
今まで以上に自分のクルマに愛着も持てるようになるでしょう。
注意点としては、車検を受けられる時間帯は平日の日中になるので一般の会社員の方の場合、仕事を休まなければなりません。
また、車検を受ける前の整備と点検を自分自身で行う必要があります。
そのため、基準を満たしていないと、車検に合格できない可能性がある事を考慮しておきましょう。
まとめ
以上、車種別の車検の有効期間と必要書類について解説しました。
車検業者によって、点検にかかる費用は異なりますが、ユーザー車検であれば手数料分をお得にできるようになります。
以上、皆様の参考となりましたら幸いです。