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カーリースとカーシェアどう使い分ける?特徴と向き不向きを解説
もはやクルマを所有することが当たり前ではなくなった時代。
それは2021年の秋に都市部30〜40代ファミリー層を対象としたある調査で、 49%が自動車未所有という結果が発表されているほど顕著な傾向といえます。
とはいえ、クルマはないと不便なもの。
近年は、その不便さを補うために、カーリース、カーシェアリング、レンタカーと様々なサービスがあり、手段や目的に合わせて使い分けることが可能になっています。
そうはいっても、どのサービスがご自分に向いているのかイマイチわからない、という方のために、それぞれのサービスの特徴と向いている方のクルマの利用の仕方について簡単にまとめてみました。
目次
各サービスの概要
カーリース
カーリースは契約の期間中、マイカーのように車を使うことができます。
多くの場合は年単位で契約し、月額で料金を支払います。
保管する場所はご自身が用意した駐車場です。
カーシェアリング
カーシェアリングは事前にカーシェア会社に利用者登録をしておき、使用する際には車を予約して利用します。
10分や15分など短い単位で利用することが可能です。
使用後は保管されている駐車場に返却する必要があります。
レンタカー
レンタカーは事前登録の必要はなく、使いたいときに車を予約し、レンタカー会社にいって車を借ります。
数時間から数日程度の利用を目的として使われることが多いです。
使い終わったらレンタカー会社に車を返却する必要があります。
各サービスの特徴
カーリース・カーシェアリング・レンタカーの特徴をまとめました。
カーリース | カーシェアリング | レンタカー | |
契約期間 | 年単位で選べる | 10分~数時間程度 | 数時間~数日程度 |
料金体系 | 月額定額 | 月会費 利用時間 走行距離分 | 利用時間(日数)分 |
保険/税金 | 利用料金に含まれる | 支払い義務なし | 支払い義務なし |
車の名義 | 所有者はリース会社 使用者は契約者本人 | 所有者、使用者ともに カーシェアリング会社 | 所有者、使用者ともに レンタカー会社 |
ガソリン代 | 契約者負担 | 契約者負担 | 不要 |
メンテナンス費用 | 契約内容による | 不要 | 不要 |
駐車場代 | 契約者負担 | 不要 | 不要 |
ナンバープレート | 自家用車のナンバー | 貸渡用車のナンバー (「わ」or「れ」) | 貸渡用車のナンバー (「わ」or「れ」) |
項目別に比較してみると、クルマの利用形態ごとに「契約期間」「所有者」「駐車場が必要かどうか」「ガソリン代の支払い」など様々な違いがあることがわかります。
例えば、カーリースは購入と一番近い形態でクルマを利用することができ、いつでも自由に使用できます。
事前の予約は必要なく、ご自身が用意した駐車場に駐車することができます。
一方、カーシェアリングとレンタカーは使用するごとに予約、申込みが必要です。
利用を希望する時間に空きがなければ利用することができず、車種にも限りがあります。
ナンバープレートは「わ」ナンバーです。
近年、クルマの利用形態が多様化し、消費者のニーズに合わせて様々なサービスがあります。
例えば、レンタカーのなかでは、近年格安レンタカー会社も多くなり、低価格でクルマを借りられるようになりました。
また個人向けだけではなく、法人が使いやすいように設計されたプランも登場しています。
向いているのはこんな方!カーリース・カーシェア・レンタカーの使い分け方
カーリースを利用するのに向いている方
カーリースを利用するのに向いている方は、通勤で車を使うなど車の利用頻度が高く、長期的に車を利用することが決まっている方です。
カーリースは契約時に選んだ車を自分専用のクルマとして利用できるため、面倒な予約や所定の場所に返却する手間がかかりません。
仕事の荷物やチャイルドシートもそのまま積んでおくことができるので、毎日効率よくクルマを利用できます。
また、カーリースは多くのサービスで契約期間が長期になればなるほど料金が安くなるという料金体系になっているので、長期的に高い頻度でクルマを利用する方に適したサービスといえます。
カーシェアリングを利用するのに向いている方
カーシェアリングを利用するのに向いている方は、短時間のクルマ利用の頻度が高く、不特定多数との共同利用に抵抗を感じない方です。
カーシェアリングはアプリ等を利用して、数台の車があらかじめ用意されているカーステーションに出向き、そのときの状況に応じて空いているクルマを選びます。
カーステーションが自宅の近くにあり、車種を選ばず運転することが可能な方であれば、賢くスマートにカーシェアリングを活用できるかもしれません。
レンタカーを利用するのに向いている方
レンタカーを利用するのに向いている方は、月に1回程度単発で使用する機会があり、利用目的によって車種を変えたい方です。
レンタカーは数日前までに予約が必要な場合がほとんどですが、出張や旅行などあらかじめ決まっている予定であれば余裕をもって予約をすることができます。
また、旅行先や出張先で飛行機や新幹線を組み合わせて利用することも可能です。
利用頻度は低いけれど、目的や状況によって車種を選びたいという人にとっては非常に便利なサービスです。
まとめ
以上、カーリース・カーシェアリング・レンタカーそれぞれのサービスの特徴と、各種サービスごとにおすすめの利用層をまとめました。
直近10年でクルマの利用形態の多様化が急速に進み、現在では消費者のニーズに合わせて様々なサービスがあります。
ウェブサイトで簡単に情報収集ができるので、ぜひご自身のクルマの使用頻度や使用目的に最適な使い方を見つけてください。