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軽自動車は維持費もお得?費目別にかかる維持費を普通車と比較

各家庭の駐車場で最もよく目にするボディタイプが軽自動車。一世帯当たりの軽自動車の普及率は近年では50%を超えているというデータもあるほどです。

軽自動車といえば、やはり最大の魅力は維持費の安さ。この記事では、普通車と軽自動車の費目別にかかる維持費を比較し、安さの理由を検証します。

軽自動車の維持費が安い理由とは

結論からいうと、軽自動車は普通車と比較し、税金や保険料、本体価格、ガソリン代などの燃料費や消耗品費にコストがかかりません。

それでは、ひとつずつ軽自動車と普通乗用車にかかる費用をみていきましょう。

軽自動車の年間維持費の内訳

自動車税

自動車税 / 軽自動車税は排気量に応じて課税され、1年に1回、4月1日時点の所有者が支払います。

軽自動車の場合、2015年4月1日以降に新車登録された車は10,800円、2015年3月31日以前に新車登録された車は7,200円をそれぞれ支払います。

一方、普通車になると1000㏄以下のコンパクトカーでも、25,000円の支払いが必要で、その金額の差は2.5倍にもなります。

●軽自動車の自動車税

排気量年税額
軽自動車10,800円

●自家用車の自動車税

排気量年税額
1000cc以下25,000円
1000~1500cc以下30,500円
1500~2000cc以下36,000円
2000~2500cc以下43,500円
2500~3000cc以下50,000円
3000~3500cc以下57,000円
3500~4000cc以下65,500円
4000~4500cc以下75,500円
4500~6000cc以下87,000円
6000cc以上110,000円

参考:自動車税(東京都主税局)

車検費用の内訳

次に、車検費用です。車検費用は、必ず支払わなければならない法定費用と点検費用の2つにわけることができます。

法定費用は、自賠責保険料、自動車重量税、印紙代(指定工場で受けた場合は車種問わず1,200円)から構成されており、軽自動車で試算すると下記の金額になります。

例)軽自動車に乗っている場合

     20,010+6,600+1,200=27,810円が法定費用です
自賠責保険料2年分   重量税  印紙代

車検でかかる法定費用については、費用が決まっていますが、点検費用については全て含めると車検専門店や大手カーショップなどでは2万円前後が目安です。

点検の結果、交換が必要なら法定費用+検査料+追加整備費用の合計額が車検総額になります。

これらを併せると、普通自動車なら8~10万円程度、軽自動車なら6~7万円程度が車検の平均相場ということです(楽天Car車検調べ)。

車検費用についても、軽自動車は普通車の半分程度の負担で済むことがわかります。

ガソリン代

ガソリン代についても、軽自動車は排気量が小さく燃費も良いため、普通車より必要なガソリン代が少なくて済みます。

仮に、燃費が21.2km/LのN BOXと燃費が18.4km/Lのルーミーを、年間走行距離10,000km、ガソリン単価はレギュラー130円/Lという同条件で比べてみましょう。

すると年間のガソリン代は軽自動車が約61,320円、普通車が約70,652円となり、その差は約10,000円となります。

年間では10,000円でも10年で考えると、100,000円になるので、その差は侮れません。

任意保険

車の保険には、法定義務である自賠責保険のほか、所有者が任意で加入する自動車保険があり、自賠責保険の補償範囲の不足分を補うために、多くのドライバーが加入しています。

この保険料は加入者の年齢や職業、補償内容などによって年額の保険料が変わるため、一概にいくらということは出来ません。

ただ、一般的には軽自動車は普通車に比べやや保険料が安い傾向にあり、軽自動車の任意保険の年間保険料は約35,000円、普通車は約70,000円程度と言われていることを考えると、任意保険の負担も普通車の半分程度で済むことがわかります。

その他メンテナンス代や高速道路利用料金

最後に、上記以外にかかるメンテナンス代や高速道路の利用料金をみていきましょう。

メンテナンス代には、具体的には洗車やワックス代、年に2回のオイル交換代やウォッシャー液などの消耗品費、都度の修理代が含まれます。

軽自動車はボディ表面積が小さく、使用する液剤の量も少なく済むので、その点で普通車より、やや安く上がるはずです。

タイヤなどの部品も、普通車と比較すると割安です。軽自動車は、普通自動車の8割の価格で高速道路を利用することができるよう、設定されています。

遠方への出張が多かったり、家族でレジャーに出かける機会が多い人にとっては、考慮すべきポイントです。

まとめ

以上、費目別にかかる維持費を軽自動車と普通車で比較しました。数ある維持費の費目のなかでも軽自動車が一番大きく恩恵を受けのは、自動車税をはじめとする税金関係の費用ではないでしょうか。

全体でかかる維持費を考えて、クルマを購入すると後悔のないクルマ選びができるかもしれませんね。

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