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中古車を購入する前の準備は何が必要?3つのステップで解説
中古車を購入する際に、事前に進めておいた方がいい準備がいくつかあります。
車種の絞り込みはもちろんですが、事前に必要な書類を準備したり、オートローンの検討を進めておくことで、購入の際の交渉を優位に進めることができるかもしれません。
この記事では3つのステップに分けて、中古車を購入する前に必要な準備をわかりやすく解説します。
目次
ステップ1:車種の検討
中古車を購入する前に、最初に検討しなければならないのは、どんなクルマが欲しいかということです。
乗りたいクルマや気になっている車種があらかじめ決まっていれば話は早いのですが、特に考えがまとまってない場合、予算・ボディタイプ・リセールバリューの3点に着目して、クルマを絞り込むことをおすすめします。
予算を決める
まずは、予算を決めましょう。
予算を決める際は、車両価格だけではなく、税金や車検代、燃料費などクルマの維持にかかる費用についても考えておきましょう。
ボディタイプを決める
次に検討するのはボディタイプです。
ボディタイプとは、コンパクトカー・SUV・ステーションワゴンなど、クルマの外観や用途による分類のことです。
普通乗用車の場合、選択肢は多くなるので、迷ってしまうかもしれませんが、使用目的や使用頻度、クルマに乗る人数などによって、だいたいボディタイプが絞られると思います。
車高や車幅など、クルマのサイズが駐車場に収まるかどうかもボディタイプを検討する際のポイントになります。
リセールバリューで決める
最後に忘れてはいけないのが、リセールバリューです。
今は特に車種にこだわりがなくても、クルマに乗っているうちに好きな車種が見つかり、乗り換えを検討するようになるかもしれません。
そのような場合に、需要の高いクルマであれば、中古車であってもまたすぐに次の乗り手が見つかり、高額で買い取ってもらえます。
特にこだわりがない場合こそ、リセールバリューを考えて、中古車を購入することをおすすめします。
ステップ2:必要書類の準備
必要書類をあらかじめ準備しておけば、購入する意思をディーラーや販売店に強く示すことができ、価格交渉を優位にすすめることができます。
具体的にどんな書類が必要か見ていきましょう。
必要書類は6種類
普通自動車を中古で購入する場合、必要な書類は全部で6種類あります。
そのうち、ご自身で準備が必要な書類は3種類です。
印鑑証明書は、ご自身で用意した印鑑を住民登録している市区町村の役所の窓口で登録すると取得できるようになります。
実印とは、このときに登録した印鑑のことです。
軽自動車と異なり、普通自動車は資産としてみなされ、国に登録されるため、契約書に押印される印鑑は、役所に登録済みの実印である必要がある点に注意が必要です。
必要書類 | 準備する人 | 準備に必要な時間 |
印鑑証明書 | ご自身 | 市区町村役場orコンビニで取得 1~2日 |
自動車検査証 | 販売店 | ー |
実印 | ご自身 | 1日 |
自賠責保険証 | 販売店が代理で行う | ー |
委任状 | 販売店 | ー |
車庫証明書 | ご自身 | 警察署で取得、受取 3~7日 |
軽自動車の場合も、普通自動車とほとんど変わりませんが、印鑑証明は必要ありません。
代わりに住民票と印鑑を用意しましょう。
必要書類 | 準備する人 | 準備に必要な時間 |
住民票 | ご自身 | 市区町村役場orコンビニで取得 1~2日 |
自動車検査証 | 販売店 | ー |
印鑑 | ご自身 | 1日 |
自賠責保険証 | 販売店が代理で行う | ー |
委任状 | 販売店 | ー |
車庫証明書 | ご自身 | 警察署で取得、受取 3~7日 |
必要書類を準備しておくメリット
普通自動車を購入する場合、印鑑証明書と実印、車庫証明事前の3点の事前準備が必要です。
特に、まだ印鑑を役所に登録していない場合、平日の限られた時間に窓口に出向かなければならず、忙しいとついつい後回しになってしまいます。
その結果、売買契約書を締結していても、すべての手続きが完結しないために、納車が遅れてしまいます。
中古車販売店やディーラーは、このような事態をできるだけ回避したいと考えているので、事前に書類の準備をして購入の意思を強く示すことで、価格や納期の交渉を行う余地が広がります。
自動車ローンの検討
中古車を購入する前に、オートローンについての基本的な知識をあらかじめ頭に入れておきましょう。
それぞれのオートローンの種類と特徴を知っておけば、損することなく自分に合ったものを選択できます。
質問があれば、販売店やディーラーで確認することもできます。
自動車ローンの種類と特徴
銀行のオートローン
銀行系オートローンとは、メガバンクや地方銀行のほか、信用金庫、信用組合、労働金庫、JAバンクなどの金融機関が商品として提供しているオートローンのことです。
審査は比較的厳しく、また時間もかかりますが、その分金利が他のローンと比較して安いことが特徴です。
メガバンクなどの大手銀行よりも、地銀や信用金庫/組合の方が金利が低い傾向にあるので、お住いの地域の地銀をチェックしてみましょう。ネット銀行の金利も併せて確認しておきましょう。
ディーラーローン
ディーラーローンは、ディーラー(自動車販売店)が提供するオートローンのことです。
購入者は車を担保にして、ディーラーと提携する信販会社に返済していきます。
銀行系のローンより、審査に通りやすいですが、ローンの詳細が事前に公開されていないので、事前に他の銀行系のローンや信販会社のローンの金利や返済条件などを確認しておく必要があります。
また、ローン返済終了後の車の想定価格=「残価」を差し引いた金額をローンとして月々返済する残価設定ローンという商品を扱っているディーラーもいます。
自社ローン
自社ローンは中古車購入時に利用することができるローンで、中古車販売店と直接ローンを組むというものです。
3種類のローンのうち最も審査に通りやすく、一方で、「金利0%」などと謳っていても、高額な手数料が上乗せされることもあるので、契約時には条件を詳細に確認しましょう。
金融機関の仮審査を活用
金融機関のオートローンの仮審査を利用すれば、予め借入金の目安を知ることができます。
本審査の前に年収や職業、勤務先、勤続年数などから、借り入れが可能な金額を教えてくれる簡単な審査です。
正式なローンの申し込みではないので、仮審査の結果は信用情報に影響しない点も、仮審査を活用するメリットのひとつです。
希望する借入金額に満たなくても、最大いくらまでローンが組めるか教えてくれるため、借入金額の目安を知り、予算を決めるのに役立ちます。
まとめ
中古車を購入する前にやっておきたい事前準備について、3ステップで解説しました。
車種の検討はもちろん、事前に書類を準備しておけば、販売店やディーラーに信頼され、優位な条件を引き出すことができるかもしれません。
以上、中古車購入の際のご参考になれば幸いです。